小学校3~4年生ころから乳歯の奥歯が生え代わり始め、中学1年生で12歳臼歯と呼ばれる第2大臼歯が生えて永久歯が完成します。この時期に家庭の努力で、歯列の幅を大きくするなんてムリ!そう思ってあきらめているお母さん、いませんか。ちょっと待ってください。新しい研究で、噛む訓練しだいで歯列の幅が広がることがわかりました。
よく噛むことが、アゴの骨の成長を助けることを繰り返し述べてきましたが、日本大学松戸歯学部の葛西一貴教授の研究では、口を上下にだけ動かし、奥歯ですりつぶすように噛む筋機能訓練を行えば、内側に傾斜していた6才臼歯の歯の軸が頬側に直立し、歯列の幅を広げることも可能だといいます。小学生になっても噛む訓練をすることで、歯列の幅が広げられるなんて、大発見だと思いませんか。「食育」に、歯科医が参加する必要性をますます感じますよね。
元気に遊んで、お腹をすかせましょう。
よく噛む原動力は、なんといっても「食欲」です。